レンタカーを、返却する。その時、「自転車で旅してて、、」と言った話が始まる。フロリダまで来ると、反応はだいたい決まっている。
1、Are you kidding?
2、Are you crazy?
3、Are you stupid?
今回は、2だった。しかも、館内放送で「こちらのCraziest guyは、サンフランシスコから自転車で来てて、これからニューヨークへ向かう所です。そして、、」と言い出した。大勢の人が集まって来て、握手をして、激励されて。そもそも、Crazyなアメリカ人から、Crazyと言われたら、もはや、最高の褒め言葉である。気を良くして、出掛ける事が出来た。
これから、フロリダ半島の中部を北上し、ニューヨークへと向かう。
大都市マイアミだが、高層ビルが建ち並んでいるのは、海沿いだけ。一歩内陸へ入ると、すぐに農村地帯へと姿を変える。
大トカゲの群を発見。何十匹かの群で、一匹の大きさは、7〜80センチはある。近付いて、ようやく一匹の写真を撮る事が出来た。
近くで釣りをしている人に聞くと、大トカゲどころか、ワニやマナティーも沢山いるらしい。そして、とうとうワニに遭遇した。1.5メートル位はある。残念ながら、写真に収める事は出来なかったが、その後、ワニの死体を沢山見かけたので、かなりの数が生息している模様。どれも、1.5メートル位だ。
マイアミを出発して、次の街まで100キロ掛かった。その間、店は一軒もない。マイアミのような都市の周りが、まさか、このような事になっているとは、想像もしていなかった。水と食料を持っていくべきだった。
そして、ようやく街に到着。
コンビニで、軽い食事を取る。ちょうど、夕立が降ってきたので、雨が止むまで、店番である初老のインド人と話をする。
16年前にアメリカに来て、あと5年でインドに帰るらしい。5年というのは、アメリカの年金が貰える歳の事である。知り合いのフィリピン人から聞いた話だが、やはり、年金が貰える歳になったら、フィリピンに帰りたい、と。アメリカの年金があれば、フィリピンではかなり豊かな生活が出来るので、とても楽しみにしているとか。インド人も、同様なのかも知れない。
日本に帰っても、物価が高いから、豊かな生活は無理だろう。
今日は、昼から走ったが、追い風に乗って、意外と距離をのばした。
走行距離:137.74キロ 通算:6576キロ
宿泊地:クリューストン、フロリダ州