そして、最後の日

今日、サンフランシスコに到着し、旅が終わる。

今朝の風景は、昨日出会った、マイケル。霧の中を走る。



途中で寄った、海沿いの喫茶店。



「喫茶店」という、日本語のTシャツを作りたいので、書いて欲しいと言われ、大きな紙に書いてみた。なかなか、上手く書け無いので、後日送る事にする。

海を見ながらの、オイスターバー。



今日は、皆の言葉が、変わってくる。「Congratulations!」という、掛け声となる。

そして、サンフランシスコ手前の街、サウサリートに到着。



薄暗くなって来たが、本当に、あと一歩。

この、ゴールデンゲートブリッジを渡れば、サンフランシスコ。



多数の自転車が、付いて来る。先導してくれた2人。



そして、橋を渡り切る。



見なれた街に、ようやく、帰って来た。



この後は、ゆっくりと、帰宅。久しぶりに見る街は、新鮮に見える。



125日、16366キロ、観光あり、冒険あり、出会いあり、試練ありの自転車旅行が、今終わる。

走行距離:161.17キロ 通算:16366キロ
宿泊地:サンフランシスコ、カリフォルニア州

あと一歩

今日の始まりの、風景。



オレゴンとほぼ同じ風景だが、若干南に来たせいか、花が多くなった気がする。

木で作ったトンネル。



今日も、アップダウンの連続。かなり急な坂道である。



そして、登りきった、高い所からの風景。



植木で作った、傘と少女。



途中の街は、小さいが、やはり洒落た感じである。



同じ方向へ進む、マイケル。



偶然だが、日本に住んでいた事があり、日本語を上手に話す。日本語訛りの英語も話せる。元奥さんは、日本人、そして子供は、ハーフ。
何より、自分より荷物がコンパクトで、速く走る人と出会ったのは、初めてだ。登り坂は、かろうじて、勝った。今日と明日、行動を共にする事となる。

今日の宿泊地からの風景。



夕方になって、ようやく晴れ、綺麗な景色となる。

走行距離:163.24キロ 通算:16205キロ
宿泊地:フォートロス、カリフォルニア州

最後の峠超え

今日のコースは、海から離れて、峠越えとなる。旅では、最後の峠となる。



海を離れると、すぐに、こういう風景となる。



まだ、目がさめていないようだ。

山の中に、時々、街がある。小さいが、センス良く装飾されている。



この辺りには、ビッグフット伝説があるらしい。



ビッグフットという名の、木工製品の店がある。

山を登っていくと、景色がすっかり変わる。



海辺を離れると、気候が変わり、すっかり夏らしい暑さとなる。しかも、アップダウンを繰り返しながら、峠を超えて行くので、かなり辛い。久しぶりに、汗をかく。

そして、とうとう、峠に到着。



レストランや、土産物屋がある。

ここから、下り道は、アップダウン無しの、一直線。また、海辺へやって来る。



やはり、海辺は寒かった。ほんの30分前とは、全く違う気候となる。

今日の宿泊地は、海辺の、かなり小さいが、洒落た街である。



走行距離:166.12キロ 通算:16041キロ
宿泊地:ウエストポート、カリフォルニア州

珍しく、向い風

今日は、珍しく、向い風となる。スピードが出ない。さらに、霧が深く、寒い。森が、神秘的に見えるほどだ。



そのすぐ側に、Trees of Mysteryがある。



森の中を、探険するようなコースがあり、歩いたり、ケーブルカーに乗って、進んでいく。

入り口にある、巨大な作り物。



走っていると、たいてい自分の方が速く、抜かしていく事になる。今日は、珍しく、同じスピードで走るグループに会う。



本当は、5人グループだが、交代で1人が車に乗って、荷物を運び、食事の支度をする。皆、ロードバイクで、軽々と走っている。半日、一緒に走っていた。やはり、話しながら走ると、時間が過ぎるのが速く感じる。



ユーレカという、港街の風景。

走行距離:172.49キロ 通算:15875キロ
宿泊地:フォーチュナ、カリフォルニア州

ようこそカリフォルニアへ

昨日より、少しはましだ。しかし、風は冷たい。



雲が、地表まで降りてくるのが、観測出来る。この雲に包まれると、寒い霧の中となる。

道は、昨日と同じく、アップダウンの連続である。かなりきついが、追い風で、若干、楽に走れる。



ところで、自転車旅行は、北部横断と西部縦断が、人気があるらしい。北部横断の場合は、西から東へ、西部縦断の場合は、北から南へ進む。いずれも、追い風に乗っていく事になる。

これは、オレゴン州で最も高い橋からの眺め。



そして、とうとう、カリフォルニアに到着した。



この直後に、植物検閲のゲートがある。全ての車が、このゲートを通化する事になる。一応、ゲートをくぐっていく。検閲官が「ようこそカリフォルニアへ」と、ハイタッチで迎えてくれた。

それはそうと、ようやく、カリフォルニアに戻って来た。長かった。そして、今週中にも、全てが終わるだろう。少し、実感がわいてくる。

今日の宿泊地は、港街。マリーナが、長く続く。



その隣には、キャンピングカーが、やはり、長く並ぶ。



走行距離:184.07キロ 通算:15703キロ
宿泊地:クレセントシティ、カリフォルニア州

とにかく、寒い

今朝の風景、霧に包まれ、凍えるほど寒い。



サンフランシスコの、夏の寒さを、久しぶりに思い出した。

海岸には、何故か、流木が多い。



これを使って、流木アートを売っている土産物屋が、多数ある。

今日の道は、アップダウンの連続で、かなり高い所まで、上る。



追い風だから良いものの、反対方向に走っている自転車は、かなり辛いはずだ。実際に、辛そうな顔を、遠くから見る事が出来る。

山の中を走るので、トンネルも多い。トンネル内は、側道が無いので、とても危険だ。そこで、トンネルに入る前に、ボタンを押す。



そうすると、トンネルの中に自転車がいるサインが光る。



同時に、制限速度が下がり、安全に通り抜ける事が出来る。しばらくすると、自動的に、サインは消える。なかなか、良いアイデアである。

今日の宿泊地は、コテコテの海沿いの観光地だ。



天気が良ければ、大勢の人が繰り出すのだろう。今日は、コートを着た人が、ちらほらと、歩いている程度。



一日中、とにかく、寒かった。しかも、アップダウンが続き、アップの時に汗をかき、ダウンの時に汗が冷える。これを繰り返していたので、風邪をひきそうだ。

走行距離:179.73キロ 通算:15519キロ
宿泊地:バンドン、オレゴン州

海に到着

今日は、ポートランドの郊外、こんな景色から出発。



海を目指して、西へ進む。この山を越えれば、海岸へ着く。西海岸は、とにかく、山が多い。



そして、リンカーンシティという所に、到着。



西海岸の海沿いの殆どが、地中海性気候である。年間を通して、気温の変化が、あまり無い。要するに、夏も冬も無い。昨日までの暑さが、嘘のように、とにかく寒い。海に来ても、海水浴をしている人は、いない。半袖でいることも、無理だ。

それでも、海沿い一帯が、観光地となっている。



レストランや土産物屋が、ずっと並ぶ。食べ物には、全く困る事は無くなった。好きな物が、食べられる。

そして、この道は、101号線。サンフランシスコまで、通じている。まっすぐ進めば、家まで辿り着く。通称、ワンオーワン。

何と無く、寒々しい景色である。



これは、何と無く、日本的な景色。



実は、西海岸は、ほぼ毎日が北風である。



追い風となり、楽に走る事が出来る。今まで、西風でフラストレーションがたまっていた分、この風に乗って、走りたい。風よ、もっと強く吹け。

シアトルから来ている、デーブと出会った。



同じ方向だ。サンフランシスコの手前で、東へ進むらしい。ずっと、一緒に走る。なかなか、タフな走りっぷりだ。朝遅く、夜まで走るという事で、途中で別れた。「明日、追いつくよ」と言って、笑って去って行ったが、そうはさせまい。

この101号線、やはり自転車が多い。話す度に「アメリカ一周の感想は?」と、聞かれるようになった。答えは「完走してみないと、分からない」だ。

途中の景色を、もう一枚。やはり、険しい感じだ。



今日の宿泊地からの、景色。



かろうじて、砂浜があるが、寒いので、海に近付く気にはならない。

走行距離:174.75キロ 通算:15339キロ
宿泊地:ニューポート、オレゴン州