隠れたカロライナ

今日は、昨日と打って変わって、晴天となる。

サーフシティーという海沿いの街を、訪れる。名前の通り、サーフィンのメッカの様な所だった。



多勢のサーファーが、集まる場所である。名前が先か、サーファーが集まるのが先か、知りたいところだ。

街全体は、決して派手ではなく、海が好きな人が集まる様な場所だ。ちょうど、九十九里の様な場所と言えるだろう。



この後、内陸へと入って行く。

今、アメリカは3連休である。行楽地へ出かける人で、何処も混み合っているが、田舎でほのぼのとした光景に出くわす。



何処にでもある様な川で、釣りやボートで楽しむ家族連れである。それが、とても絵になる光景で、流石、アメリカは豊か、と思わせる物だった。

ふと、プランテーションハウスに出くわす。これは、日本で言えば、有形指定文化財である。1804年の建物。



プランテーションハウスとは、南北戦争以前に、豪農が住んでいた家で、黒人奴隷が多く従事していた所でもある。ノースカロライナも、南軍に属していただけあって、この手の物は多く存在する。

ニューバーンという街に到着。



設立300年という行事の最中であった。アメリカは、どの街も、設立何年というのを謳っている。歴史が浅いから可能な事だが、300年といえば、十分な歴史である。歴史と風格は、いたる所から感じられる。



こういった街が、無尽蔵にあるのがアメリカで、ヨーロッパでいう歴史とは、価値観が若干違う。

特に、東海岸では、ヨーロッパを望郷した様な、何か切ない物を感じる。



この街は、ドイツ系とスイス系の移民によって、創られたそうだ。ヨーロッパ各国の、フロンティア精神と、母国に対する思いを、混合させた複雑な心境を、垣間見るようである。

走行距離:160.04キロ 通算:8287キロ
宿泊地:ニューバーン、ノースカロライナ州