ここで、自転車クラブの人達と出会う。アメリカ半周という実績は、思った以上に凄いようだ。囲み取材状態となる。皆、いずれ挑戦したいとの事で、具体的な質問が多い。
ニューヨークと言えば、他人行儀に接する、というイメージがあったが、それは、マンハッタンだけの事かもしれない。郊外に来てから、皆、気さくに声を掛てくれる。不思議な事に、綺麗な街ほど、皆、気さくだ。
自転車で走っていると、街にいる人達との、アイコンタクトの挨拶というのがある。何も話す訳ではないが、何かが通じ合う感覚がある。もちろん、ここから会話が始まる事もある。ニューヨーク郊外では、殆どの人と、この挨拶をしている。
何より、農家でも小綺麗にしているのは、この辺りが一番だ。
ロチェスターに、到着。オンタリオ湖畔の都市だ。
ニューヨーク州で、3番目に大きい街。マンハッタンを出発して以来の、都会である。立派なビルが、並んでいる。
これ位の規模になると、良くも悪くも、都市の顔を持つ。どうしても、スラム化した部分が周辺に広がる。今までの、綺麗なニューヨーク郊外とは、全く違う雰囲気となる。
それでも、そこを通り越すと、再び綺麗な郊外が現れ、ホッとした景色となる。
ところで、アメリカで一番有名な日本企業は、何だろうか。トヨタ、ホンダ、ソニー、パナソニック、色々あるが、田舎に来ると、意外な会社が一番目立っている。とにかく、目に着くのは、農機のクボタである。
クボタのディーラーと看板は、何処に行っても、一等地にある。サンフランシスコでは、一度も見掛けた事がなかっただけに、所変われば事情も変わるものである。
走行距離:132.75キロ 通算:9880キロ
宿泊地:ブロックポート、ニューヨーク州