シカゴ郊外となる街を、幾つか通る。ここは、エバンストン。学生の街でもあるが、整然とした、爽やかな景色が広がる。
次は、ケニルウォースという街。シカゴ行きの電車の駅である。電車の駅は治安が悪い、という常識が、覆された。清潔で、整然として、それでいて歴史を感じる。
駅前の商店街も、小戯れた雰囲気。
これも、電車の駅前の景色である。ドイツの様な景色が、印象的である。
サンフランシスコから見ると、ニューヨークとシカゴは「東」と、同一視してしまいがちだが、実は、全く違う街である事が、良く分かった。地理的にも、EasternとCentralである。
この後、自転車道を走る。
この道は、景色の良い所を永遠に走り、実に快適である。平日というのに、多くのサイクリストに出会う。
程なく、ウィスコンシン州に入る。ケノーシャという、湖畔の街に出る。
ここまで来ると、泳ぐというより、眺るという雰囲気である。
最近、自転車のチェーンが滑る事が多い。特に、加速時に起こる。交差点内で、これが起こり、チェーンが外れてしまったので、そろそろメンテナンスしようかと思っていた。今日は、何となく気分がゆっくりなので、バイクショップに立ち寄る。
チェーンを短くするか、交換すれば解決すると思っていた。メカニックに見てもらうと、とんでもない事が分かった。ギアを新品の物と見比べると、歯が削れて、全く違う形になっていた。チェーンが滑るのは、これが大きな原因である。
一万キロの結果かと思うと、感無量である。しかし、これはまずい。後ろも、歯が削れかけて、良くない状態である。これから、ロッキー山脈を超える事を思うと、あまりに頼りない。前後のギアとチェーン、全て交換する事にした。
結果、足からタイヤまでがぴたりと繋がった様に、小気味良く走るようになった。もう少し早く、交換しておけば良かったかも知れない。
今日は、全体的に、ゆっくり。シカゴで入手した、自転車の雑誌を見ながら、ビールを飲んで、くつろぐ。
走行距離:126.01キロ 通算:11309キロ
宿泊地:サウスミルウォーキー、ウィスコンシン州