砂漠、畑、そして砂漠

今日は、いきなり高速道路から始まる。昨日、散々山を登ったおかけげで、隣町までただ下るだけだ。



実に爽快だ。その間30キロ、一度もペダルをこぐことはなかった。ブレーキを握り続けたので、手がしびれてしまった。

これが、その隣町の全景。砂漠の街であった。



このあと、ガタガタに干からびたアスファルトの道に悩まされる。

プラスターシティという街。確か、失業率40%、全米最悪の街と記憶している。この景色なら無理もない。



砂漠を抜けると、今度は畑が現れる。小さな虫が、容赦なく顔目がけて飛んでくる。



ここで、この街に泊まるか、次の街まで行くか、という選択に悩む。何れにしても中途半端だが、どうせなら、先へ進むことにしよう。

何だか、本格的な砂漠になって来る。かなり温度も高く、日陰など一切無い。



今更引き返すことも出来ないので、兎に角、先へ進むことにする。

チョコレートマウンテンなどという洒落た名前だが、草が生えていなく、茶色いだけではないか。



この後、とうとう日がくれてしまう。まっ暗な砂漠の中を自転車で進むのは、実に不安なものである。いつ到着するかも分からない街を目指して、急ぐしかない。唯一の救いは、降り注ぐような綺麗な星空だ。

街の灯りが微かに見えてきた時は、思わずほっとした。街唯一のホテルに辿り着くが、フロントが見当たらない。隣のバーで聞くと、「私が全部取りしきってるから、チェックインはここで」と言われる。ついでだから、ビールを飲んで、食事もしていくことにする。他に客はいなく、このお姉さんとゆっくりとした時間を過ごすこととなる。元気良く、親切な人だ。今日の笑顔、一等賞。



今日は、良く走った。

走行距離:207.63キロ 通算:1532キロ
宿泊地:パロベーデ、カリフォルニア州