途中、バンホーンという小さな街を通り掛った。そこで見つけた、古いホテル。
今は、ホテルとして営業する事なく、ミュージアムとなっている。鉄道の駅が近くにあり、昔は、汽車やT型フォードで旅行している人で賑わっていたのだろう。
このラウンジ、不思議と落ち着ける空間だ。
昔の品々や、先住民の文化を展示してある。
受付けの人と話していると、「カリフォルニア訛りですね」と、言われた。てっきり、日本訛りだと思っていたので、一瞬驚いたが、関西弁のアメリカ人みたいなものかと考えると、納得できる。
アメリカには、時差がある。東から、Eastern、Central、Mountain、Pacific(アラスカとハワイを除く)となっている。
出発したカリフォルニアは、Pacific。そして、隣のアリゾナは、Mountain。ここで、1時間の時差があるはずだ。ところが、アリゾナの南部は夏時間を採用していないので、時間は変わらず。ニューメキシコに来て、ようやく1時間の時差がある。
テキサスは、Centralである。よって、テキサスに入ると2時間差かと思っていると、実は西の一部はMountainに属している。今日、ようやくCentralに入ったところだ。
アメリカの携帯電話は、居場所から自動的に時刻を合わせてくれる。しかし、問題は州境などギリギリの場所に居る時だ。こういう所は、たいてい田舎で、携帯の電波が届かない。よって、自動的に時刻を合わせてくれない。西から来た人、東から来た人で、時刻が違う。さらに、偶然にも弱い電波を受信して、時刻を合わせた人もいる。こういう人々が入り乱れて、今は何時だ、という議論が起こる。地元の人は、いつもの事で慣れてるのか、「あそこの塔まで行けば電波が通じるから、携帯の時刻を合わせられるよ」と言う。
走行距離:116.98キロ 通算:2938キロ
宿泊地:ケント、テキサス州