西部劇の地を駆け抜ける

次のキャンプ地までは、少し距離があるので、6時に出発。この西部劇の地を駆け抜ける、はずだった。

この辺は、街どうしがこのような山で分断されている。道が出来るまでは、本当に隔離されていたのだろう。



そして、小さな盆地状の地形にグローブという古い街がある。小さな街だが、Historicと看板を掲げる。



西部劇の面影を、そのままにしている。せいぜい百数十年の街だが、日本でいえば、明治初期。その時代の街を、今だに商店街として使い続けているのは、凄い。



事件が起こった。また、パンクである。この際だから、Bike Denで入手した極太の特別なチューブに交換し、今のは夜に修理して、スペア用にする。特別なだけあって、タイヤより太く、重いチューブだ。

しばらくして、また事件が起こった。カジノに出会ってしまった。吸い込まれる様に入っていく。そういえば、ここはアパッチという名の巨大なインディアン居住区の中であった。



その名も、アパッチゴールドカジノ。場所柄か、客の半分以上は、先住民だ。思わず、時間を費やしてしまったが、又しても勝ち逃げ。

そして、カジノの隣はキャンプ場になっていた。こうやって、泊り掛けでカジノが出来るとは、考えたものだ。



前から、旅人がやって来た。自分から近付いていき、話に花がさく。サウスカロライナのジョー。



自転車をぼーっとこいでいると、昔聞いた歌が、頭をよぎることがある。今日の歌は、サザンオールスターズの旅姿六人衆、「毎日違う顔に出逢う、街から街へと」。旅が、楽しくなって来た。

今日は、インディアン居住区ばかり走ったので、殆ど人に会わなかった。



それでも、時々道を歩いている先住民に出逢う。厳つい顔をして、気位が高いかと思いきや、皆気さくに話し掛けてくれる。

今日は、事件が起こった分だけ遅れてしまった。目的の地までは辿り着いたが、遅くなったので、ホテルに宿泊。パンクの修理もしなくては。

走行距離:172.34キロ 通算:2153キロ
宿泊地:サフォード、アリゾナ州