山を登って行くと、山肌には雪が残っている。気温は、かなり低い。
ヒルズボローという街に差し掛かった。これが、日干しレンガと丸太で出来た、アドビ様式というニューメキシコの建物だ。
この街は、わずか100メートルの間に、アドビ様式、コロニアル様式のアンティークな家が建ち並び、落ち着いた趣きだ。正に、イギリス、スペイン、メキシコ、先住民の文化をまだら模様に取り入れたニューメキシコを凝縮したような所である。
この街の、コロニアルなレストランで、昼食を取る事にした。
独特で、アンティークな色彩が街に似合っている。また訪れたい。
この後、何も無い田園地帯を走り、今日の宿泊予定である、ハッチという街に着く。3〜40軒の店が並ぶ街だ。
ところが、ホテルが見つからない。道行く人に聞いてみると、皆「No English」という答え。完全なメキシコ系の街であった。偶然みつけた郵便局に、英語を話す人がいた。どうやら、ホテルは1週間前に閉鎖して、今は売りに出しているらしい。
「お気の毒」と言って、水を一杯くれた。「隣の街には何軒かあるわよ」という言葉を信じ、先を急ぐことにした。
おかげで、今日は随分と走った。そして、テキサスが目前となった。
走行距離:190.68キロ 通算:2575キロ
宿泊地:ラスクルーゼズ、ニューメキシコ州